製品情報

基板ガラス

■光学薄膜製品

ガラス基板へ光学薄膜をコーティングすることにより高付加価値を生み出します。
年々進化発展するオプトエレクトロニクス分野において、最新の真空成膜技術は高度多様化しております。ガラス基板に誘電体多層膜を積層することにより、紫外域〜可視域〜赤外域において光を任意にコントロールし、より高い付加価値を生み出し、光学機器関連から通信・映像・計測分野における光産業に貢献しております。
●反射防止膜(AR膜)
●アルミ表面反射鏡
●ハーフミラー
●コールドミラー
●コールドフィルター
●NDフィルター
●バンドパスフィルター
●成膜物質
●金属 ●酸化物 ●フッ化物
アルミ Al 一酸化珪素 SiO フッ化カルシウム CaF2
Au 二酸化珪素 SiO2 フッ化マグネシウム MgF2
Ag 二酸化ジルコニウム ZrO2 フッ化リチウム LiF
Cu 二酸化チタン TiO2  
クローム Cr 二酸化セリウム CeO2
白金 Pt 酸化クローム Cr2O3
ニッケル Ni  
チタン Ti
ゲルマニウム Ge
インジウム In
シリコン Si
パラジウム Pd


■反射防止膜(AR膜)Anti-reflection Coat

-反射により光のロスを防ぎ透過率を高める-

ガラスの透過率は通常片面で4%程度の反射があり、表面裏面合わせて8%程度の反射による光のロスがあります。(光のガラス吸収を含めるとソーダガラスの場合、可視域において90%程度の光透過率になります。)
ガラス表面に反射防止膜(AR膜)を施すことにより、光のロスを防止し透過率を向上させる事ができます。単層膜(シングルコート)、多層膜(マルチコート)、片面コート、両面コート、により反射率をコントロール致します。

■アルミ表面反射鏡 AL Mirror

-表面反射により屈折の無い高い反射率-

通常の鏡が裏面鏡に対し、ガラス基板の表面にアルミ(AL)をコートするこにより、基板による屈折が無く、可視域において高い反射率が得られます。
又、AL膜に保護膜(SiO)をオーバーコートすることにより耐久性・耐候性が増します。
通常のアルミ反射鏡が反射率R90%に対し、誘電体膜を積層にすることにより可視域でのピーク時の反射率をアルミ増反射(R≧94%)、アルミ増々反射(R≧97%)にコントロールすることも可能です。

■ハーフミラー Half Mirror

-透過率と反射率を自由にコントロール-

光の透過率と反射率を任意の比率に設定することが可能です。
コーティングの種類としましては誘電体多層膜と金属膜があります。誘電体多層膜は吸収がほとんど無い為、透過率と反射率の設定を0〜100%の範囲で任意に設定でき、透過率反射率を合わせてほぼ100%になります。
金属膜では耐久性に優れたクロム(Cr)膜が一般的ですがクロム膜には吸収がる為、透過率と反射率を合わせても100%にはなりません。透過率を0%まで膜厚を厚くしても反射率は約55%程度にしかなりません。
したがってクロム膜の場合、反射率設定は0〜55%程度となります。

■コールドミラー Cold Mirror

-可視光を反射させ赤外線(熱線)を透過-

効率的に可視光を反射し近赤外光を透過させるミラーで、熱線を効率よく透過させます。
温度上昇を避けたい照明機器用の光源反射鏡などで使用されております。

■コールドフィルター Cold Filter

-可視光を透過し赤外線(熱線)を反射-

上記コールドミラーと逆の特性をもつフィルターで、可視光を透過させ熱線を効果的に反射させます。
又、熱線を反射させる特性からホットミラーとも呼ばれ、光源の前に設定して被照射物を守ります。

■NDフィルター Neutral Density Filter

-光量を調整するフィルター-

クロムやインコーネルなどの金属膜をガラス基板に蒸着することにより、任意の光透過率にコントロールすることができる光量調整用のフィルターです。

■バンドパスフィルター Bandpass Filter

-必要な波長域の光だけを透過し、不要な光をカット-

必要な波長域の光だけを取り出し透過させるフィルターで、不要な波長域の光は反射や吸収によってカットさせます。広帯域から狭帯域まで透過波長帯域の幅や透過率を任意に設定できます。
また、逆に特定の波長域のみををカットする「バンドパスミラー」も製作可能です。